体育祭一週間前の昼休み。
エシュター「おばちゃん、ハンバーグ定食1つ」
おばちゃん「牛乳はいつも通りでいいね?」
エシュター「うん」
ガゼル「じゃあ、俺は日替わり定食」
アルバート「俺はそうだな、旬の物を頂こうか」
おばちゃん「ちょっとまっててね」
しばらくして。
アルバート「おそいな」
ガゼル「おばちゃん、旬の物で何を出す気なんだろうな?」
エシュター「焼芋を山ほど持ってきたりしてね・・・・・・」
ガゼル「お、出てきたぞ」
おばちゃん「遅くなってごめんね。
なかなか釣れなかったの」
エシュター「え・・・・・・?」
おばちゃん「はい、どうぞ」
エシュター「生の秋刀魚が出てきたー!?」
ガゼル「というか、生きてるぞコレ・・・・・・」
アルバート「うわ〜い、ピチピチの新鮮な魚だぁ〜。(白目)」
ガゼル「アルバートが、また壊れてるぞ・・・・・・」
エシュター「・・・・・・とりあえず、空いてる所に座ろうか」
ガゼル「そういえば、来週、体育祭だよな。
そろそろ出場競技決めないといけないんじゃねぇか?」
エシュター「そうだね」
アルバート「・・・・・・。
(秋刀魚を生(きた状態)のまま食べている)」
エシュター「今日あたりに決めるんじゃないかな?」
スレイン「(エシュターの背後に立って)やぁ、硬いうまこはおいしいかい?」
エシュター「ブーッ!(口の中のを噴出す)」
アッシュ「あれ? 硬いのはチョコレートじゃなかったっけ?」
ガゼル「そういう話を食事中に持ち出すなよ・・・・・・」
スレイン「失礼な。 僕の言ううまこは汚い物じゃないぞ」
ガゼル「じゃあ、人の方か?」
エシュター「ちょっと待てー! このハンバーグ、人肉使ってるのかー!?」
スレイン「いや、それはグロすぎるだろ」
アッシュ「そっちの人のほうがすごいね」
アッシュが指す先には、生きた秋刀魚をそのまま食って気絶してるアルバートが居た。
エシュター「・・・・・・」
ガゼル「で、何か用か?」
スレイン「体育祭、何の種目に出るのか聞こうと思って」
エシュター「まだ、何にも決まってないんだけど。 君は何に出るの?」
スレイン「秘密だね。 お楽しみは後に取っておく方が面白いだろ?」
エシュター「へぇー・・・・・・」
アッシュ「むしろ、こっちも何も決まってないんだけどね」
スレイン「まぁ、武闘学部が最強だろうね」
ガゼル「そろそろ、行こうか」
エシュター「そうだね」
その時はまだ、彼らは体育祭の恐怖を知りようも無かった。
時は経ち、放課後の303教室。
セルリア「これから、来週の体育祭に出場する種目を決めます。
自分の出たい種目があったら、この用紙に書き込んでね」
ガゼル「どうする? 何に出る?」
エシュター「う〜ん、特に出たいのなんて無いんだけどなぁ・・・・・・」
セルリア「あ、そうそう。
体育祭で1位になれれば学部の宣伝にもなるわよ」
ガゼル「ということは、学部別に競うのか・・・・・・?」
セルリア「そうよ」
エシュター「って、それじゃあ1人の出場競技数が多くなるよ!!」
アルバート「大変だな」
エシュター「これじゃあ、弱小学部が潰れるのも納得できるね・・・・・・」
レイシー「あたしは何も出ないからね」
アルバート「なぜ?」
レイシー「風邪の予定だから」
ガゼル「予定かよ!?」
シーナ「エシュターくん、これ一緒に出ない?」
エシュター「え? 二人三脚?」
アルバート「エシュター! 二人三脚は俺と一緒に出ないか?」
シーナ「え、え?」
エシュター「遠慮しとくよ・・・・・・」
ガラガラと教室のドアが開いた。
教頭「エシュター・クレイトンは居るか?」
素早く隠れるエシュター。
セルリア「エシュター君なら・・・・・・、あれ? さっきまでここ居たと思ったのに・・・・・・?」
ガゼル「せんせぇ〜、エシュター君ならここにいま〜す」
エシュター「バラすなぁ〜!!」
教頭「ちょっとこっちに来てもらおう」
教頭に呼ばれて廊下に出てきた。
エシュター「で、何のようですか・・・・・・。(どうせ、ろくでもないことだろうけど)」
教頭「実は、折り入って頼みがあるのだが」
エシュター「(あれ? なんか、真剣な話っぽいなぁ)」
教頭「私と一緒に二人三脚に出てくれ!!」
エシュター「!?(絶句)」
教頭「どうだろうか? 一緒に出てはもらえないか?」
エシュター「え、えぇ〜と・・・・・・、
(ヤバイ、どうにかしてこの場を切り抜けないと!!)
すみませんが、その申し出は断らさせていただきます」
教頭「そうか、ならば!」
エシュター「(ならばって何する気!?)」
エシュター「う、うぅ〜ん・・・・・・。 ここは・・・・・・?」
エシュターは気がつけば自宅に居たのだった。
エシュター「あれ? なんでここに居るんだろう?
学校で教頭に二人三脚に誘われて、断った後は・・・・・・」
おじさん「エシュター君、起きたのかい?」
エシュター「あ、おじさん」
おじさん「そろそろ夕御飯にしようかと思ってたんだけど、一緒に食べるかい?」
エシュター「うん」
居間に移動した二人。
エシュター「うわぁ! すごい料理だね。 どうしたのコレ?」
おじさん「何言ってるんだい。 これ全部、君の夫が作ったんじゃないか」
エシュター「え、夫・・・・・・?」
教頭「ハーイ、ダーリン(はぁと)」
エシュター「ぎゃああああああああああああああ!!(顔が一気に青ざめている)」
おじさん「どうしたんだい? いきなり悲鳴をあげて」
エシュター「なんで、教頭がここにいるの!?」
おじさん「何を言ってるんだい、エシュター君。
彼とともに人生の二人三脚をするんじゃなかったのかい?」
エシュター「えぇー!? ようするに結婚ですかー!?」
教頭「忘れたのか? 私とあの木の下で、愛を語り合ったではないか」
エシュター「そんな記憶、僕にはないんスけど・・・・・・」
教頭「まさか、あなた、私以外に好きな人ができたのか!?」
エシュター「ぇ?」
おじさん「フォッフォッフォッフォ」
エシュター「おじさーん、フォッフォッフォ言ってる状況じゃないよー!!」
おじさん「いかんねぇ、浮気とは」
エシュター「えぇぇぇぇぇぇー!?」
ガラガラガラと戸を開けて、表から誰か入ってきたようだ。
アルバート「エシュターはいるか!?」
アルバートに駆け寄るエシュター。
エシュター「アルバート! 助けてくれ!!」
アルバート「む? どうしたんだ、エシュター?」
エシュター「とにかく助けてくれー!」
教頭「む、その男が浮気相手か!? 成敗してくれる!!」
エシュター「ぎゃあああああああー!!(教頭、誤解してるよー!)」
アルバート「なんだかよく分からんが、エシュターは俺が貰う!
エシュター!! 好きだあああああああああああああー!!」
エシュター「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!?」
激しい死闘を、エシュターはただ、見てるしかなかった。
アルバート「目を覚ますんだ、エシュター! 起きてくれエシュター!!」
食堂のゴミ箱、そこにエシュターは居た。
その周りには、薬学部の面々が居た。
ガゼル「お、エシュターが目を覚ましたぞ」
アルバート「うおぉぉぉ! エシュター、夕方になっても戻らないから心配したぞ!!」
エシュター「(アルバートを少しさけながら)・・・・・・あれ、さっきのは夢?」
シーナ「大丈夫? なんか、うなされてたみたいだけど・・・・・・」
エシュター「・・・・・・たぶん大丈夫だよ。
そういえば、また僕は教頭に、食堂のゴミ箱へぶち込まれたのか・・・・・・?」
レイシー「・・・・・・今回は状況が違うみたいだよ」
エシュター「・・・・・・え?」
隣のゴミ箱を見ると、そこには教頭が笑みを浮かべながら眠っていた。
エシュター「ぎゃあああああああー!」
ガゼル「あのあと、何があったんだ・・・・・・?」
エシュター「・・・・・・えーと、たしか、教頭に一緒に二人三脚に出てくれって頼まれて、
断ったんだけど・・・・・・、その後は覚えてないね・・・・・・」
レイシー「ふ〜ん・・・・・・。(何があったかちょっと気になるなぁ)」
エシュター「ところで、出場競技って、もう全部決まったの?」
アルバート「大方は決まっている。 あとは、お前が出たい種目を選んで調整すれば終わる」
ガゼル「まぁ、今日はもう遅いから帰るぜ」
エシュター「うん」
かくして、エシュター達は教頭を学校に残し、自宅へと帰ったのであった。
体育祭一週間前編、完?
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